雨が降った時に、自身の体と荷物をできるだけ濡らさないようにするために使うのが長傘です。天候不順の時の必需品ともいえる長傘ですが、ただ雨の日以外で使うことがないのと折り畳み傘の登場で持ち歩くことが少なくなっているのが業界の悩みとなっています。そんな長傘業界の起死回生の一手として考案されたのが、最新トレンドとなっている両立型です。両立型とは、通常の長傘を雨の日だけでなく日中の日傘としても使えるようにしたモデルになります。
雨の日だけに使う従来のタイプは防水加工をすることで雨は通さないのですが、遮光加工はされていないので紫外線や熱を通してしまいます。そこで両立タイプはぼうすいかこうをそのままに、特殊な加工をすることで遮光も可能となっており雨の日だけでなく日中でも使えることができます。この両立型は年齢問わずに需要が増えているわけですが、特に恩恵が多かったのが通学をしている子供たちです。近年の温暖化の影響で、6月から9月にかけて35度以上の猛暑日になることが増えています。
この気温は体温を超える温度のため、何も対策をしないと熱中症リスクを挙げてしまい健康への重大な影響を起こしてしまうのです。しかし通学をしている子供たちのカバンやランドセルは、教科書などいろいろなものを詰めているため折り畳み傘を入れるスペースがないことがあります。そこで学校が許可をすることで長傘を使うことにより、通学中で差しながら移動することで日陰を作れるので日焼けと熱中症のリスクを下げることにつながっているのです。